うつの軌跡(5回休職した銀行員の復職体験記)

とある銀行で働いていた私は、ある日、うつになりました。5回の休職&3度の自傷行為を経験しながら、復職に向けて必死にもがいていた日々の記録を書き連ねていきます。このブログは「こうすればウツが治る!」ということは書いていません。経験者誰もが強く実感する通り「うつ病を治す魔法の杖はない」のです。それでも自分の体験(特に躓きやすいところ:うつの地雷)や向き合い方をシェアすることで一人でも多くの方の参考になればいいな、と考えています。

【7】<参考>休職期間の過ごし方-4(STEP2「回復期」何をすればいいの?)

当ブログをご覧いただきありがとうございます。

それでは「回復期」の過ごし方(活動)を見ていきましょう。このステップでの目的は以下の一点です。

 【目的】「気力・体力」を徐々に回復させる

気力・体力の回復ってどうやったらいいの?皆さん、そう思われると思います。私もそうでした。でも、難しいことではないのです。自分が少しでも楽しいと思える事を実行することや、ちょっとした運動などを通してそうした力は少しずつ回復していきます。さらにそうした活動は「ストレス解消」という大きな効果も持っています。復職後に向けて今からストレス解消の方法を複数ストックしておくことは再発防止の助けになります。では具体的な活動を考えてみましょう。

「回復期での活動」を選ぶにあたり私は以下の5点が判断基準であると考えます。

  ①無理をせずに始められる

  ②自分が楽しいと思える

  ③継続的に実施できる

  ④コスト面で無理がない

  ⑤自分が辛いときはいつでも中断できる。

特に③と④については休職期間中のみならず、復職後においても継続していくにあたり重要なポイントです。

上記を踏まえて私がお勧めするのは下表の活動です。

No. 活動 内容 メリット
1 散歩 家の近所などを散歩する。 ●軽度の運動であるため無理なく始められる。費用もかからない。
●日光を浴びることで生活リズムを整えられる。
2 スポーツジム

エアロバイクやマシンで運動する。

 

●中程度の運動を行うことで体力の回復を図り、気分もスッキリする。
3 動画配信サービス Netflix等の動画配信サービスで映像コンテンツを楽しむ。 ●好きなジャンルの映画やドラマ等をいつでも楽しめる。
●月額1000円程度の定額制で使用可能。
4 ゲーム 好きな家庭用ゲームを楽しむ。 ●好きなジャンルのゲームをいつでも楽しめる。
●ゲームに集中することで余計な思考を抑える。
5 音楽 好きな音楽を聴く。 ●気分を上向きにさせる。
●音楽を聴くことで余計な思考を抑える。

 

以上をご覧になられていかがでしょうか?何も特別な活動ではありませんよね。むしろ健康な人も普通に実施している趣味ばかりです。ただ、当ブログで上記を取り上げるには理由があります。数度に及ぶ休職の中で私は様々な趣味やストレス解消法を試してきました。その中から前述の5つを推奨するには相応の理由があります。

なお上記以外の活動を否定するものではないことにご留意下さい。当然ですが、人の趣味は実に様々です。他に自分にあったものがあるよ、というのも至極正しい考え方だと思います。

次章から個別の活動について概要・推奨理由・注意事項について説明します。

 

<補足!>

ウツについて色々と情報収集されている方は、上記の表を見て「リワーク(復職サポート施設)」の記載がないことに疑問を持たれるかもしれません。復職準備期の前段階としてリワークには相応のメリットがありますが、実は注意すべき点も複数あるのです(これはリワークに実際に通ったことのある人、かつ複数のリワーク経験者でないとなかなか見えてこない観点です)。そのため、リワークについては別途、解説する章を設けるつもりです。

 

以上