うつの軌跡(5回休職した銀行員の復職体験記)

とある銀行で働いていた私は、ある日、うつになりました。5回の休職&3度の自傷行為を経験しながら、復職に向けて必死にもがいていた日々の記録を書き連ねていきます。このブログは「こうすればウツが治る!」ということは書いていません。経験者誰もが強く実感する通り「うつ病を治す魔法の杖はない」のです。それでも自分の体験(特に躓きやすいところ:うつの地雷)や向き合い方をシェアすることで一人でも多くの方の参考になればいいな、と考えています。

【10】<閑話休題>退職、そして転職活動

なかなかブログの更新ができておらず申し訳ありません。年末から風邪⇒角膜炎⇒腰痛コンボでダウンしたり、1月から開始した転職活動が思いのほか忙しくご無沙汰しておりました。

書きたいことは山のようにありますので、また時間を捻出してブログを更新していきます。2017年2月末に退職した後、実家にて療養と気力回復のための諸活動(寺社仏閣巡り、スポーツジム、読みたかった本を読む、好きなゲーム三昧…)をしており、結構ブランクがあきました。転職したい企業に応募をかけていますが、スキル不一致やブランクがネックになり、なかなか七転八倒の毎日です。それでも銀行を退職したことに一切の後悔はありません。

馬車馬のようにバリバリ仕事をしていた時期はとても充実していましたが、鬱病で何もできなくなった以降は人生の最悪期でした。不眠で頭が朦朧としている中、出社して無理やり仕事をして帰るときには本当に動けないくらい厳しい状況をずっと続けてました。帰り道、吐き気をこらえながら道路沿いを歩いていて「今、車道を走ってくるトラックの前に飛び込んだら、一切の苦しみから解放されて楽になれるよな…」といったことばかり考えていました。そんな自分が嫌で嫌で情けない思いでいっぱいの日々でした。

退職したことで将来的な収入や生活の保障を失いましたが、それでも私は普通に笑って暮らせる生活を望みました。今後転職する先は、恐らく収入的には以前の職場の半分以下になると思いますが、あのまま周りに迷惑をかけながら自分がボロボロに壊れていく姿を見ることは何より辛かったです。

そうはいってもやはり「退職」するという決断は人生において非常に大きな分岐点です。私も他の人には簡単にはお勧めできません。いまこの瞬間も復職や再発防止に向けて大勢の方が自宅やリワーク、そして職場で奮闘されている現実があります。そうした方にとり、私自身の失敗の経験やそこから得た考え方をお伝えすることで、僅かでもヒントになるようなことを書き連ねていきたいと考えております。

どうぞ今後とも当ブログをよろしくお願いいたします。